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2015/09/09

スケッチやメモなどをデジタルインクで作成し、インターネットで自由にやりとり・活用できる デジタル文房具のコンセプトと新商品を展示

株式会社ワコムは、9月4日(金)から9日(水)まで、独・ベルリンで開催された世界最大級のエレクトロニクス展示会 「IFA 2015」において、 「21世紀のインク」のコンセプトおよび、 新商品などを展示しました。 


本展示コンセプトの背景について、弊社代表取締役社長兼CEOの山田正彦は、 次のように述べています。

 「遠い昔から現在まで、『インク』は人々のクリエイティビティを伝える媒体としての役割を 担ってきました。そして、『ペン』はアイデアを形にするためのツールであり続けてきました。 両者とも、デジタルとインターネットの時代にふさわしい形に進化を遂げつつあり、ひらめいたアイデアを素早く書(描)きとめ、クラウドで共有して磨き上げ、実現することを可能にします。私たちはこれを、“Internet of Ink”というコンセプトで表現しました。」 


既に全世界で160億台以上ものタブレット機器やスマートフォンが使用されていますが、 アイデアを練り上げてクリエイティブな作業をしたいときには、人々はやはりデジタルペンを 使っています。ワコムは、こうした欲求や要望を支えることができる『未来のインク』としての ニーズを捉え、手書(描)きのメモやスケッチを様々な機器やアプリで、迅速かつスムーズに扱える技術として“WILL(Wacom Ink Layer Language)”を提唱、普及活動を行っています。 


●デジタル文房具の時代について
“WILL(Wacom Ink Layer Language)”は、各種の学術調査やワコム独自の研究および、 パートナー各社との意見交換などに基づき、今後必要になるデジタルインクのインフラとしてワコムが開発したものです。IFAでは、このWILLを採用することで「21世紀のインク」に対応 した、デジタル文房具時代の商品群を展示しています。多くの人々が、クリエイティブな発想や作業を行う際には、思い浮かんだアイデアをペンで紙に書(描)き表しますが、それらを同時にデジタル化することで、活用の幅は格段に広がります。 

同時に、デジタル文房具がアナログの「ペンと紙」に匹敵する魅力を実現するために、新たなアプリの開発も必要となります。ワコムはこうしたニーズに鑑みて、“Inkathon(インカソン)”を主催、新しい発想と視点を取り入れたデジタルインク対応アプリの開発を促進していきます(詳細は、8月26日の弊社プレスリリースをご参照ください)。 

今年のIFAワコムブースでは、こうしたデジタル文房具と“Internet of Ink”の視点に着目した コンセプトや商品群を展示しました。中でも「紙とペン」によるメモ、スケッチ、アイデアの熟考といった利点と、即時デジタル化のメリットを両立した“Bamboo Spark”は、ワコムの提供するクラウドサービスと連携してアイデアをまとめたメモやスケッチを、安全かつ迅速に共有して 練り上げることができる、新しいカテゴリーの商品です。 


●“Making Ideas”
このたび、新しい “Bamboo”ブランドのエッセンスを示すメッセージとして“Making Ideas”を 打ちだしました。 これは、クリエイティブにアイデアを練り、仕上げ、アクションする人々を サポートする商品群としての“Bamboo”ブランドの位置づけを、より一層強めるというワコムの メッセージです。 このほかにも、アナログ・デジタルの両方の世界でクリエイティブな思考 プロセスをサポートする商品群として、タッチスクリーンで使う“Bamboo Solo/Duo”、 iOS用の“Bamboo Fineline 2”、ワコム独自のEMR技術を採用した“Bamboo Smart”なども 出展しました。 


【ワコムについて】
株式会社ワコム(東証一部:6727)は、1983年に創業し、現在では日本を含めた全世界150 カ国以上で製品を販売しています。これまで、よりクリエイティビティに富んだ世界を実現するための製品をお届けする中で、世界中のデザイナーやクリエイターの方々のご愛顧を頂いて成長してきました。当社のペン&タッチタブレット、液晶ペンタブレット、モバイルクリエイティブタブレット、スタイラス製品、そして各種デジタルインターフェース機器は、デジタルアート、映画、特殊効果、ファッション、商品デザインなどの分野で幅広く利用されています。当社はまた、若手のデザイナーやクリエイター育成をサポートする多くの活動にも参画しています。 当社の培ってきた技術をモバイル端末用途に最適化したWacom® feel IT technologiesは、各社が展開するスマートフォン、タブレット端末、電子書籍端末など様々な製品群にコンポーネントとして採用されています。ECAD dioシリーズは、主に国内製造業向けに提供している電気設計用CADソフトです。以上のように、当社が提供する技術は、ビジネスからホームユースまでのさまざまなシーンで、デジタルコンテンツクリエーション、医療・教育・金融などの分野で利用されています。 

※ワコム、ECAD、ECAD dio 、Wacom feel IT technologiesは株式会社ワコムの商標または登録商標です。
※その他、本書に記載されている会社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに記載した情報は、発表日時点の情報です。予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。 

<報道機関からのお問い合わせ先>
株式会社ワコム 広報室
電話:03-5337-6702  
Eメール:wacom-pr(at)wacom.co.jp